以前から、話に出ていた「野口国語」継承セミナーがいよいよ本格的に動き出すとの、連絡を受けました。
発起人は、松澤校長、照井校長、臺野校長の3人です。
そこに私も含めた6人が協力者として応援をしていきます。
野口先生の国語と言えば、その教材解釈力が真っ先に浮かびます。神業です。
先日も、「雪わたり」の教材で講座を受けたのですが、注目する箇所に納得度マックスです。
「四郎は、こまってしまって、かたをすくめて言いました。」
野口先生は、ここを指摘しました。
サラッと読んでいると、ここの重要性に気がつきません。
四郎の人柄が実感的に読み解けてくる所なのです。
指摘されて、「なるほど、そうか!」と思いました。
四郎と兄さん達の関係が「悌」になっていることに気づかされたからです。
戦前の兄弟ですから、今のような平等・対等という姿にはなっていません。
兄は弟を慈しみ、弟は兄を慕います。
こういう関係が、「悌」と言われていました。仁義礼智忠信孝悌の悌です。
ここからすぐに、四郎の家のしつけは、良い形で行き届いていたはずだと感じ取らせてくれます。お父様、お母様の優しい様子が思い浮かびます。
教材解釈の面白さは、「どこで、何に気づくかにある」のだと、毎度、思い知らされます。
さて、その野口先生の国語を継承しつつセミナーを開催する動きが起こりました。
その第1回は10月を予定しています。
詳しい情報が入りましたら、また、お知らせします。
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