野口芳宏先生の新刊『国語科授業の教科書』(さくら社)の表紙の写真が届きました。
良い感じです。
さくら社のシリーズとして,「○○の教科書」があります。
社会が有田和正先生で,理科が宮内主斗先生。
国語が,野口芳宏先生です。
野口先生の講座に参加した事のある先生でしたら,野口先生の話のうまさに驚かれたと思います。
同じ事を話すにしても,野口先生が話すと,品が良くなり,格調も高くなります。
どうして,そういう話し方ができるのだろうかと,時々思うのですが,すぐに「教養の差」「学びの差」と感じてしまいます。
そんな風に思っていたので,今回の『国語科授業の教科書』は有り難い一冊になっています。
なにしろ,第3章が「分かりやすい話し方」なのです。
野口先生は,この本で,分かりやすい話し方が「最も重要な教育技術」と明言されています。
その秘訣は6つ。
私が最も衝撃を受けたのは,「④ 一文を短くする」です。
ダラダラとした事例が載っていて,それを野口先生が一文を短くして,「明快」になるように直しています。この直した文が実にすごいです。こんな素晴らしい直し方は,かつて見た事がありません。
一文を短くするだけなら,誰でも簡単にできます。句点を増やせばいいのです。
しかし,それで「明快」になるかというと,基の文が悪ければ,明快になりません。
明快に一文を短くする,その技術が見えてきます。 ここだけでも価値は非常に高いです。
52ページです! 読み飛ばすことなく,しっかりと吟味して,ビフォー・アフターを比べて下さい。
もう一つ,嬉しかった技術がありました。「③ どんな話しも「対話」である」です。私は得意なので,つくづく同感しました。
「明快な話し方」を学びたい先生は,第3章をしっかり反復して読まれて,実践していただきたいです。
そうして,時々,野口先生の生の御講演を聴いてみてください。「分かりやすい話し方」が次第に身についてきます。
楽しみですね!!
わくわくします!
とっても勉強になる良い本です。発売まで,今しばらくお待ち下さい。
足利の野口塾でサインを戴こう! 拝読が楽しみです!!
私も頂きたいです。並びたいと思います!
足利でお会いでき事,楽しみにしています。
先週会った若い先生が「話し方がうまくならない、うまくなりたいです」と言っていました。ぜひ勧めたいと思います。
教師は話すことが切り離せない仕事です。そこに自信が持てるようになるヒント満載なのですね。
「話し方」は,誰しもが上手くなりたいとおもう一つですよね。せんせいという職業は,朝から晩まで話すことがほとんどですので。
その先生向けに大切な話し方の6つの秘訣が第3章に書かれています。
私は,その中の④の秘訣,とりわけ,野口先生の直した文に感銘を受けました。とても水準が高いと思っています。この1点で,充実感がすごかったです。
若い先生にもぜひ御紹介下さい。