野口塾ビギナーズでの、山中先生の道徳。
設定が面白く、私は大いに燃えました。
王様女王様がとある国を治めています。
国民はみんな「幸せの星」を一人1個持っています。
それを持っていると、幸せがずっと続くという素晴らしい星です。
いろいろあって・・・
国民が、自己責任で星を売買したいと陳情してきます。
ここで問題が出ました。
陳情に来た人たちに向かって、王様女王様になってどう言葉を返すか、それを考えます。
参加者の中で考えが決まった人たちが板書をしました。
その板書を読んだのですが、悲しいかな道徳が分かっていません。
この問いは、君子としてどう答えるかという問いです。
言い換えれば、人との対応で立ち位置の高い人は低い人にどう答えたらよいかという問題なのです。
学級経営の本を良く読んでいる先生なら、「先生は子供と同じレベルで考えてはいけない」と理解しているので、そこから答えを出します。
ビジネス書を読んでいる人なら、「上の者は一段高いところから答える」と理解しているので、そこから答えを考えます。
道徳をよく学んでいる人は、「君子は義に喩り、小人は利に喩る」と考えます。
大義を考えればいいのです。
自然と答えは決まってきます。
私の書いた板書を読み、講師の山中先生の言ったセリフがさすがでした。
講師は人前に立って話しています。
気持ちが高まっているので、しっかりと考える余裕がありません。
それにもかかわらず、「これは授業のまとめに使う内容です!」と、ビシッと決めていました。
「できる先生は違う!!」と思いました。
また、今回の問題は「法と徳の違いを理解しているか」という内容も含まれていました。
これに関しては、ほぼ壊滅的でした。
学校で道徳を学んできていないのですから、致し方ありません。
道徳を学んできていない先生が道徳の授業をする時代に入ります。
しばらくは、ハチャメチャな思考をする先生が出てくる時代が続きます。
そんな先生でも、「私は先生!」と自覚するように生活をしていれば、次第に良い道徳が身についていきます。
1月15日(日)は、実感道徳のセミナーです。山中先生のお話も伺えます。野口先生のお話も学べます。私も一こま講話をします。
道徳を学びたいと思う先生には、ぜひ参加して欲しいです。
日程などはこれから発表になります。
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