先日も書きましたが,ビール1本がベトナムのお金で6万ドンします。
私は,その6万という数字に驚きましたが,もう一つ驚いたことがあります。
それは,野口先生も驚いていたことです。
ご存じのように,野口先生は中国や韓国などへ何度も旅行をされています。こういう大きな数字にも慣れていると思うのですが,それを慣れているとはせずに,心から驚いていました。
教師はこうあるべきだと強く思いました。
何事もそうですが,経験が増すと自然に慣れてきます。すると,どうしても感動が薄まります。そこを素直に感動することは,とても大切なことです。だからといって,いたずらに感動をすると,軽薄に見えてきます。
野口先生はすぐに電子辞書を出して調べているので,その驚きが軽からず,重からず,ほどよい驚きとなって目に映ります。お札の下に,電子辞書が見えますか。
多いに勉強になった瞬間です。
ハノイ・ハロン湾間の道路です。黄色く見えているのは,「もみ」です。
6月に入ったばかりなのですが,もう収穫です。
その収穫したもみを乾燥させるために,道路を使っています。バスが通る幹線道路なのですが,そういうことは気にしないようなお国柄なのです。
私は,ただ珍しいと思っただけですが,野口先生は違います。もしかしたら二期作なのではないか。水田を見て,二期目は田植えをしていないのではないか。機械化をしない理由は何か・・・。
早速,バスの中で電子辞書を開き,百科事典で調べていました。
それでも,物足りないところは添乗員さんに質問です。
脇でその姿を見ながら,私はただぼんやりと景色をみて,持ち前の知識だけであれこれ思っていました。
(写真を撮影してくれたのは,豊嶋さんです)