寒さが一段と厳しくなってきました。
子供達もオーバーやらジャンパーやらと,たくさん着込んで登校します。
「教室の中ではオーバーなどは着ませんよ」と教えたくなる機会が多くなります。
ストレートにそのままを伝えても良いのですが,ちょっと時間に余裕があったら,黒板に「外套(がいとう)」と書いて,「オーバーやコートのことを,昔は外套と言っていたんだよ」と話してあげるといいです。
そうして,「套」の字をよく見ると,「大」と「長」が見えてきます。
そこに「外」と付いています。
「外で着る,大きくて長い物。それがオーバーやコートだね」
「ところで,教室は『外』かな?『内』かな?」
と聞いてみれば,「ああ。」と感じて来ます。
自然,上着を脱いで所定の場所に起き始めます。
私の好きな道徳は,こういう小さな道徳です。
セミナーでも,時々脱線して話すことがあります。
小さな道徳は,お母さんの道徳とも言えます。
その場その場で,繰り返し繰り返し言ってくれた,あの思い出深い道徳です。
時には,心を鬼にして言ってくれたことでしょう。
鬼というのは,元をたどると人の神でした。
心を鬼にすると言うのは,神様のような強い愛情に包まれているということなのです。
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