【横山験也のちょっと一休み】№.3713
穏やかな三が日で、何よりでした。
昨年の暮れに、さくら社から初めて絵本を出版しました。
『おじばさん』です。
何とも変わったタイトルなのですが、その表紙を見ていると、ほのぼのとしてきます。
中を読むと、ほほえましくもなり、ちょっと切なくもなりつつ、絵本の中の女の子とお父さんの人生もいいもんだなぁと思えてきます。
自分の出版社から出した初めての絵本だからか、思い込みもあり、引かれるものもありで、このお正月はいい気分で過ごすことができました。
また、暮れから児童文学を少し読んでいます。学んでいる進化教育学の足しになるような予感があり、何冊か読み進めました。
今は『若草物語』を開いていますが、これがなかなか面白いです。
この物語の初めの頃に4姉妹の好みが書かれていました。一人一人違う好みを持っていることが書かれています。そこを読んだ瞬間、このお話のこの家庭は落ち着いたいい家庭だと感じられて来ました。実際に読み進めると、本当にいい家庭でこちらの気持ちもホンワカしてきます。
実際の出来事をもとにしたとはいえ、物語です。途中で大喧嘩も出てくるだろうとは、容易に予想がつきます。読み進めると中ほどで大喧嘩をしていました。この喧嘩の場面には妙な納得感を持ちました。この場面なら喧嘩になっても不思議はないと。
でも、それがどれだけの大喧嘩でも、一過性の場面です。冒頭で感じた落ち着いた家庭の雰囲気を大きく壊すことは無いでしょう。そう思っていたら、最後には喧嘩も収まり、読んでいる私もホッとしました。
絵本もそうですが、児童文学もいいものですね。