押田先生から,折り紙の実践が語られました。
私は算数で折り紙をあまり使ったことがないので,珍しさが先立ちました。
先生の指示通りに,折り紙をおります。毎度,三角形になるように3回折り,そこにハサミを1回だけ入れます 。
開いてみると,これが何とも言えない形。
こういう遊びのようなことをしていると,やっていることを説明するために,意外と算数用語を使うことになります。
まずは,「三角」とか「三角形」が出てきます。
三角形になるように折っているのですから,どうしても口にせざるを得ません。
元が正方形の折り紙ですから,「四角」とか「正方形」とかも口に出やすいです。
折り紙ですから,「かどをそろえて」と出てきたら,それはもう「頂点」です。
「へりを合わせて」は「辺」ですし,「折り目」は「直線」「辺」。「真ん中」は「中心」ですよね。
子ども達が自然に使っている言葉を,意図的に算数用語に切り替えて先生が話し始めるだけで,「生活語」から「算数語」への大成長を促すことができます。
三角 →三角形
四角 →四角形
かど →頂点
線 →直線
真ん中→中心
へり →辺
押田先生は,紙の大きさを各種用意したので,「拡大」とか「縮小」という言葉も飛び交っていたそうです。
折り紙で楽しみながら,算数用語に慣れ親しんでいくこの実践。実に良いなと思いました。
こういう勉強の時,作った折り紙に,「用語を書き込む」ことがお勧めです。書き込みが成された折り紙を見ると,妙に勉強をしている感じがしてきます。
書き込んだ折り紙はノートに貼ります。そこだけ分厚くなるので,自然と開きやすくなり,その度に用語を目にすることになります。
みんなで実際に折り紙を折って,切って,なんだか楽しい一時でした。