2022年02月25日(金)22:46:23

レンガの問題

【横山験也のちょっと一休み】№.3262

久しぶりに算数の話を一つ。

長さの話です。

直方体の形をしたレンガがあると思ってください。
レンガですから、落とすと割れることがありますので、持ち運びは少々丁寧にしていきます。

このレンガの寸法を測ったら、ご覧のように10cm、8cm、6cmありました。

まあ、直方体ですので、縦横高さは定規が当てられるので測ることができます。2年生の長さを学習した子なら、「簡単だよ」と言って、スイスイ測るでしょう。

ところが、長さは定規をペタッと当てられるところだけに存在しているわけではありません。
たとえば、図の中の点線で示したABの長さは定規を当てたくても、レンガの中なので当てることができません。

そんなところに、「お兄ちゃん、AからBまでの長さを知りたい」と言われたら、どうしましょう。

「そこはレンガの中だから、測れないんだよ」と言っておしまいにすることもできます。
そうは言いつつも、頭の後ろの方では、「算数をまっとうに勉強していたら、何とか計算で答えを導き出たかも」と力不足を感じたかもしれません。

こういう問題を出して、子ども達が行き詰まったら、たいていは先生がヒントを出していきます。
でも、今はそういう小細工はせずに、「調べたい人は調べてみてください」となるのでしょうね。

そういう時代になってきていますが、この問題などは、どういう言葉で検索をしたらいいのか、それがわかりません。
「レンガの問題」などと一般化されていればいいのですが、レンガは私が勝手に作り上げた事例ですので、検索しても無関係のサイトばかりが出てきます。
調べるに調べられないものもあるので、そういう時はやっぱり先生がヒント出すのでしょうね。

問題解決へのアプローチの選択肢が増えているのが今の時代ですね。
ノーヒントのまま、今日はおしまいにしましょう。
またね。

下の2冊にも、面白い算数が載っています。
算数がちょっと気になる先生、お読みいただけたらと願います。
ネコちゃんも登場します。


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