「いつかは,アフリカに算数ソフトを!」
そんな夢を抱ける今の時代をありがたく思います。
ルワンダ→ケニヤと視察旅行に出かけるので,黄熱病などの予防接種の問診をしに,「国立国際医療センター」へ行ってきました。
写真の通り,たいそう立派な病院で,安心感が増大しました。
受付の人も,お医者さんも,皆さん親切です。
面談で,お医者さんが予防接種のあれこれを話してくれました。
話が詳しくなればなるほど,次第に気持ちが沈みます。
万一の場合になってしまいそうな気持ちになるからです。
そこで,「普通は何ともないのですよね。」と聞いたら,「そうです」と答えてくれたので,ホッとしました。
なぜなら,私は極めて普通だからです。
問診の結果,A型肝炎の予防接種を受けてから帰ることになりました。
別の部屋で,女性の看護士さんが注射をしてくれます。
注射のセットを持ってきて,お話ししてくれるのですが,「痛いですよ」という言葉が,3回ぐらい出てきました。「A型肝炎が一番痛いとみんな言っています」などと。
腕にする注射ですので,痛いと言っても高が知れています。それなのに,何で繰り返し「痛い」と言うのか,それが分かりませんでした。
実際に注射を打ったのですが,たいして痛くありません。
「注射が上手ですね。痛くありませんでした。」と,有田先生のように,褒めつつ感想を言ったのですが,看護婦さんはすかさず次のように言いました。
「痛いのは,これからです」
この返しは,久々に「お見事!」を感じました。
「痛快!」「一本取られた!」感じです。
もしかしたら,この一言につなげるために,「痛いですよ」と言っていたのではないかと思えるほどのうまさがあります。
何しろ,「これから」の指示している範囲が不明瞭なのです。
そのため,1分後に痛みが来るのか,5分後か,1時間後か・・・・,私には全く分かりません。
帰りの車中,痛くもないのに,いつ痛くなるかが気になっていました。
非常に持続性の高い言葉でした。
良い形に変換して,教育に応用してみたいと思います。
--
昼,三宅貴久子先生と会食しました。海外の話題で盛り上がりました。
大事なことは「“生”にはさわらない」との事です。
また,海外旅行に便利な本を紹介してもらいました。
その後,メルマガ「ぼうけん」の編集長・山本幹雄校長先生,奥様,お嬢様と歓談。
お嬢様は今年千葉大を卒業して,今や高校の数学の先生です。
私も千葉大なので,かなり離れた先輩になります。
数学で困ったことがあったら,メールをしたいと思います。
--
関連記事: