【横山験也のちょっと一休み】№.2698

■ ルワンダまで1万km/新しい算数の授業 ■

いよいよ年の瀬。
振り返るまでもなく、実に良い1年でした。
いつものことですが、今年が最高の1年と感じています。

頭の中にルワンダが出てきて、ふと思い立ち、「キガリ←→東京」の距離を調べてみました。
検索をしたら・・・
11,898 km と出ました。


直行便が無いので、ドーハを経由して行きます。
それが往復です。
ですので、少し伸びるので、1回の渡航で2万5000kmぐらいは飛んでいるのだと思います。

地球1周が約4万kmですから、地球の半周強、8分の5を回ったことになります。
計算をしてみると、なかなかすごいことだと感じます。

思い出しました。
6年生を担任していた頃の算数の授業です。
縮尺」を教えた後、世界旅行の授業をしました。
社会科資料室から、地球儀と世界地図の掛け図を持ち込み、机の上には地図帳を出させ、東京から出発して、どこか観光して、東京に再び戻ってくるコースを考え、それが何Kmになるのか計算をしましょう、というような学習をしたのです。

面白いのでみんな張り切ってコースを決めるのですが、不思議と遠い所へ行きたがります。確か、南極へ行った子もいました。
遠ければ遠いほど学習が難しくなるのですが、「楽しさは難しさを越えていく」ことがビシバシと伝わってきました。

時速も習っていたので、ハイレベルの課題として、何時間かかるかもチャレンジできる子にはやってもらいました。

時速は教科書に出てくる範囲ということにしたら、教科書に徒歩が出ていたので、歩いて行くと言い出した男の子がいて、これが面白かった。
なんと、太平洋を歩くのです。
「おーーっ! そこは太平洋だぞ!」というと、
「歩きます!」と目に力を入れて返事をしていました。
算数では、海の上も歩けるので、面白いものだと思った次第です。

これからの算数は「学習時間の短縮」が課題となります。
短時間に学習をして、余った時間を課題解決力を高めるための学習へと向けられるようにします。
世界旅行の授業は30年ほど前の授業ですが、これからの時代の授業としても、ちょっとかすっているように思います。
普通の算数では絶対に行ってこなかった、愉快で課題解決力を高める授業が、これからはどんどん開発されていきます。
楽しい時代になりますね。

そのためには、「算数の学習時間の短縮」が肝となります。
3月には新型の算数ソフト『夢中で算数』が出るので、これを使って大いに時間を短縮し、余った時間で新しい算数の授業を進めて欲しいです。

関連記事: