横山験也のちょっと一休み】№.3693
特別支援の子ども達にフィットする算数のソフト『さくらmathはじめます!』のお話をします。
なぜ、私が特別支援の子ども達向け算数ソフトを作っているかと言うと、私の教職のスタートが、当時の呼び方で「特殊学級」と呼ばれていた教室の担任だったからです。
ここで体験した3年間は、その後の私の教師としての姿勢に大きな影響を与えました。
そういう経験があり、いつかは特別支援の子ども達への恩返しとなるような算数ソフトを作りたいとずっと思っていたのです。
そうして作り上げたのが、『さくらmathはじめます!』です。
この中は、1巻2巻に分かれています。
1巻の「とけい」単元の1ページ目が左のソフトです。
目次画面から、1ページ目の「なんじ1」をクリックすると、このページが出てきます。
同時に、長い針が1回転して、1時の所でピタッと止まります。
それを見て、子ども達が何時なのかクリックして答えます。
右下の青いボタン「もう1もんしますにゃ~」をクリックすると、長い針がまた1回転して、2時で止まります。
子ども達は「2じ」ボタンをクリックして正答するわけです。
また、青い「もう1もんしますにゃ~」をクリックすると、またまた長い針が1回転して、3時で止まります。
こうして1時間ごとに止まる針を見て、1時、2時、3時・・・・と答えていくわけです。
この時間の時刻を1時から順に答えるのは、時計の見方の基本中の基本です。ここをしっかり学んで、「こんなの簡単だよ!」と思ってくれたら、時刻を順番に読むことができていると、把握できます。
子どもにもよりますが、1時、2時、3時と3時4時ぐらいまで正しく答えた子は、薄々、その先がわかります。
・〇時というのは、1から順番になっている。
・文字盤に書いてある数字が決め手となっている。
このような規則性に気づいているからです。
算数の大事なポイントは規則性の発見です。
「自分で見つけた」という状態になると、おもしろい!と感じ、算数への関心が高まります。
この時計のソフトは、そういう時間の時刻の規則性を自分で見つけ出せるように作ってあります。
そうして、2ページ目に進むと、そこでは1時間ごとに針が進むのではなく、2時間先とか5時間先まで長針が回転して止まります。
通過した〇時があっても、針が止まったところの数を見て、8時!と答えられれば、かなり高いレベルで時間の時刻が分かってるとなります。
『さくらmathはじめます!』を特別支援のお子さんに使ってもらえたらと願っています。
詳しいチラシは<こちら>にあります。
サンプル版もアップされています。<こちら>です。サンプル版の1巻の「とけい」単元に上記の時計ソフトも入っています。無料で使えますので、ぜひ、ご活用ください。