嬉しいニュースです。
学習院で教鞭を執っている岩崎淳先生の『新しい国語科教育 基本指導の手案』が増刷になりました!
大学の講義のテキストとしても使われています。
多くの若者が読んで勉強しているのですから,嬉しいです。
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大阪での出来事で,大事なことを書き忘れていました。
『しごこちのいい学校』の鎌田富夫校長先生とお話をしていたときのことです。
私は,「算数は1つの単元を学ぶことは,否定の否定がなされることで,子ども達の脳に,わずか1週間や10日程度でアウフヘーベンが起こる」というようなことを話しました。
そうしたら,鎌田校長先生は,あっなるほど!という表情をされたのです。
「否定の否定」や「アウフヘーベン」という言葉を,何の問題もなく理解できる年代の方とは,やっぱり話がしやすいです。
とっても,嬉しかったです。
こ ういうダイナミックな見方ができると,細かい所はたいしたことではなく,それよりも,中心的な所をしっかりアウフヘーベンさせることが重要なのだとわかっ てきます。
単元が終わったら,「この単元で習った決まりを使わないで説明してみましょう」という問題を出すと,それがいかに大変なことなのか,子ども達にも伝わります。逆に,習った決まりを使うと,とっても簡単ですっきりしてきます。
これが,算数の特色なのです。
そうして,1単元で習う決まり(これが本質的な算数の考え方です)のありがたさもわかりますし,算数を学ぶことは,どんどん簡単に思考できるようになることだとわかってきます。
ダイナミックさがわかると,逆に,現状の問題点も見えてきます。
そんなことをいつかじっくり話してみたいものです。