【横山験也のちょっと一休み】№.3534
先日、ネットのニュースに1から10まで数える言葉が、昇順と降順で違うところがあると、出ていました。
記事で読むまでは私も気が付かなったことで、これは面白いなぁと感じています。
この違いに気が付いたのは、日本に来ている外国人の皆さんだそうです。「灯台下暗し」とは、このことですね。
どうして読み方が違うのか。その理由は、私にもわかりません。たぶん、言語学の専門家の先生でもわからないだろうと思います。なぜなら、文献を開いても、一二三四・・・などの易しい漢字にはルビが振っていないからです。
さて、小学校では高学年になると、和語、漢語、外来語を学びます。
イチ、ニ、サン・・・と読む読み方は、中国から伝わった漢語です。
元々の日本語の読み方は、ひとつ、ふたつ、みっつ・・・と数える読み方で、ひい、ふう、みい・・・などと数えていきます。
外国人が感じた昇順降順における読みの違いをよく見ると、「なな」「よん」があり、これは「ななつ」「よっつ」の仲間なので「和語」となります。
昔の小学校では、1年生になると、数の読み方として「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」と和語での読み方も学んでいましたが、今はそれが扱われなくなり、「イチ、ニ、サン・・・」と漢語で学習します。
そういう現状からしてみると、この降順の中に「なな」と「よん」の和語が入り込んでいることに、日本人として何とも嬉しいものを感じます。
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