【横山験也のちょっと一休み】№.3605
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「さくら社ネットショップ」には、若いころの私の写真が出ています。元気いっぱいに算数をあれこれ考えていました。写真をちょっと見て、お買い物をお楽しみください。
さて、今日の話ですが、今回も算数の話です。2年生でcmとmmを学んだあと、長めの長さとしてmを学びます。
この学習では、家庭用の巻き尺を持ってこさせて、それで1mを超えるところを計測する学習を行います。
今は、どの家庭にも小さな巻き尺がありますが、私が小学校の先生になったころには無い家の方が多く、紙テープを使って簡易巻き尺を作って、測定をしていました。
紙テープで作るときのミソは、「1m毎に色を変える」ことです。すると、それを伸ばしたとき、1mの感覚が非常によく伝わります。「量感を高める」ということが自然とできるので、「家庭用の巻き尺より学習効果がある」と思っていました。
ただ、目盛りをこまめに書くと、時間がどんどん過ぎていきます。10㎝単位で印をつけておしまいにしていました。
測定は楽しいですが、結構、超えるのが大変なのが「単位の換算」です。
「1cm=10mm」の印象が強く、そこに引きずられて「1m=10cm」と記憶してしまう子も出てきます。
そこをグイッと正しい換算へ導くために、紙に「2m50cm」などと書いた物を用意します。
これに折り目を入れ、子ども達には「250cm」と見せておき、「何m、何cmか」を答えさせます。子ども達が正解を言ってきたら、紙をおもむろに広げて、「正解です!」と示します。
紙を広げた時、奥から「m」が見えてくるので、子ども達は「オーッ!」と喜んでくれます。この喜びが単位換算の印象を強めてくれます。
また、より一層「1cm=10mm」の換算とは違うことを印象付けられるのが、「2m5cm=205cm」という換算です。ここに空位を示す「0」が出てくるので、それが一層、cmの2桁分を意識させてくれます。
2m3cmが23cmになったら、「かなり短い!」となりいい勉強になります。
また、左のような紙を用意しておくと、奥から「0」が出てくるので、「2mれいじゅう3cm」とあえて言うことができ、cmの所は2桁と伝わります。この「れいじゅう」という聞きなれない言葉を使うのもポイントが高いです。
下の3冊にも楽しいアイディア教材がたくさん載っています。ぜひ、お読みになってください。