【横山験也のちょっと一休み】№.3635

前田康裕先生との会食歓談で、ふと思い出したことがありました。
小学生の時に調理実習があり、放課後、班で必要な食材の買い出しに出かけた時の話です。商店街で手分けして買い物をしたのですが、私が行った先は八百屋。
70円の食材(何だったか、すっかり忘れています)を3こ買ったのですが、この時のお店のおじさんがナイスでした!

「さんシチ、20。だから、200円!」
「さんシチ」と来たら、パブロフの条件反射のように「21」となるのですが、そこを「20」と言ってきたので、えっと思ったと同時に、「値引き」に気づかされます。子ども心に「すごい!」「面白い!」と大受けしていました。

当時は、子どもだったので「粋」という言葉は知りませんでしたが、学生になり、あの八百屋のおじさんは「粋だったね」と振り返ったこともありました。

その「粋」ですが、昔は「粹」と書いていましたが、そんなことは学生時代には知らずにいたので、「本来は米が百のところを、米90でいいよ」とするような行為を「粹」と言うんだと思っていました。
これも、八百屋のおじさんのおかげです。

そうして、小学校の先生をしていたころ、バザーがあり、体育館で販売のお手伝いをすることもありました。そんなとき、ちょっと八百屋のおじさんになることもありました。

「さんシチ、20」と言ってくれた八百屋のおじさんの話は載っていませんが、下の3冊には算数のアイディア教材がたくさん載っています。