【横山験也のちょっと一休み】№.3638

3年生でたし算引き算の筆算を学習します。
程よく筆算に馴染んで来たら、ちょっと強烈な虫食い算に挑戦させるのも楽しいものです。

左のように元の数と引く数が虫食いになっています。
答えは12345です。
答えが12345になるように、ひき算を考えるのですが、「どんな数を入れるかは自由です」とすると、答えはたくさん出てきます。
13456  19876
-1111  -7531

すいすいと答を出すことができるので、これも楽しいひと時となります。
しかし、これでは強烈な虫食い算にはなりません。

1から9までの数を1回ずつ使って式を作ります
この制限をくわえます。すると、一気に難しくなります。

この手の難しい問題は授業で扱うより、「やりたい人がやる宿題」として取り組ませるといいです。
ちょっとした刺激剤として「ふつうの3年生はできません」などと言っておくと、沸点の低い子(私もその一人ですが)が大いに張り切って「絶対に答えを見つけてやる」と気炎を上げます。

実際にこれに取り組んでみると分かるのですが、なかなか答えにたどり着けません。
翌日、正解を見つけた子がいたら、どうやったのかを聞いてみるのも楽しい学習になります。
「式をひっくり返して、たし算にして考えた」なんて子がいたら、大いにほめてあげたくなりますね。

参考までに、答えを1つ載せておきます。
16932
-4587

このような強烈な虫食い算は載っていませんが、『「夢中で算数」をつくる教材アイディア集3』にも「虫食いたし算」が載っています。こちらはすぐできて、しだいに難問になっていくタイプを載せています。楽しいですよ。