【横山験也のちょっと一休み】№.3649
子どもの頃に楽しんだ室内遊びに、「棒グラフレース」があります。
サイコロの目に合わせて、棒を伸ばしていく遊びです。先にゴールすると勝ちとなります。
実際の遊びの時は、ノートのます目に横線をたくさんつけ足して、何度も何度もサイコロを振るようにして、競争を楽しんでいました。
これを3年生で習う「ぼうグラフ」の学習の準備運動的に行ったら、予想以上の効果がありました。縦軸の目盛りの読み方がしっかりできるようになったのです。
クラスで行った時は、ちょっと味付けをしました。「先生チーム対子ども達チーム」と設定しました。盛り上げるためもありますが、主たる狙いは違うところにあります。味方が3人になるので、自然と3か所の棒の長さに関心が強まります。それが棒の読み方の効果的な学習につながっています。棒をしっかり読めるようになってほしいので、2チームの対抗戦にしたのです。
まずは、横山先生がサイコロを振ります。「ろくーーーっ!」と念じてサイコロを振っても、その通りにはなりません。少し少なめの3が出ると、子ども達は喜びます。
次はスギちゃんです。スギちゃんにサイコロを振ってもらうと、子ども達は応援団と化します。5が出たら、クラスは大喜びです。
「横山先生は3だったけど、次は校長先生です。校長先生、スギちゃんの5を越してください!お願いします!」と言いつつ、サイコロを振ると・・・
こんな感じで楽しんでいきます。
一巡すると、棒が6本並びます。その様子を見て、あれこれ子ども達と話すことができます。「スギちゃんは梅田先生に抜かれました。」「梅田先生は今一位です!」「横山先生はスギちゃんに2m負けています」「横山先生はビリです」・・・
最大値や最小値、2つの棒の違いなど、3年生で習う棒の読み方を言葉にしながら楽しむことができます。他愛のない遊びなのですが、棒グラフで学ぶ大事なことをしっかり学べるので、なかなか良い感じの手作り教材と思っています。
この棒グラフレースについては、下の黄色い本に載っています。