【横山験也のちょっと一休み】№.3651
3年生の算数。棒グラフの学習があります。
小学校で習う棒グラフの基本形は、下から上に棒が伸びていくタイプです。
棒グラフをそのままストレートに学習するのもいいのですが、この場合、いきなり「考える脳」を働かせることになります。
これが、算数への抵抗感になりやすいので、ちょっと回り道のように思えますが、楽しい「棒グラフレース」をやって、子ども達とワイワイやります。すると、棒グラフへの愛着が高まっているので、縦軸とか表題などと言った用語もすんなりと頭に入ります。
棒グラフレースについては、2つ前の記事に書きましたが<こちら>、子ども達は、本気モード全開で、レースに臨んでくれます。
左はサイコロを1回ずつ振って1巡したあと、横山先生とすぎちゃんがサイコロを振り終わった状態の場面です。
1巡目は、横山先生は3。すぎちゃんは5。ですので、スギちゃんがリードしていました。
しかし、サイコロの目は実力とは関係が無いので、2巡目に横山先生が逆転することも起こります。
すると、当たり前ですが、すぎちゃんは口惜しがります。すぎちゃんの友達も口惜しがります。それでいて、棒グラフを見ると、味方のゆきたんが1巡目に4とまずまずの位置につけています。ゆきたんが6を出せば、一気にゴールとなります。すぎちゃんはこけましたが、ゆきたんに期待が持てます。
こういう風にレースの状況からあれこれ思うだけでも、棒グラフの目盛りの読み方にどんどん慣れていきます。
最大値、最小値、違い。この3タイプの他に、棒グラフレースでは2巡目(もっとコースを長くすれば、3巡目、4巡目と行うことができます)を見ることができるので、グラフの中でたし算が成立していることも自然と会得します。
今、「ジョナサンの会」に集まる先生方と、こういった学習がなぜ良いのかなど、授業を新しい視点(直感の脳、考える脳)からとらえなおしています。
棒グラフレースについては、下の黄色い本に載っています。