【横山験也のちょっと一休み】№.3662

1年生では、10の合成分解をしっかり学びます。これが、後々のたし算、ひき算に大きな力となってくれるからです。

左のような問題が教科書やドリルなどにも出てきます。パッと見て、「なんだこれ?」となり、隣同士で10になるペアを見つけるということが分かると、面白がって取り組んでくれます。
トランプに例えると、「数字が見えている神経衰弱」のようなものなので、子ども達はホイホイとやり始めます。

その姿が嬉しいので、これを何枚か作るのですが、ある時、答え合わせにちょっと時間がかかるなぁと思うようになり、問題を一ひねりするようになりました。

どんなひねり技かと言うと、出題する数を奇数にすることです。
ペアを見つけるのですから、奇数にすると数が1つ残ります。その「1つだけ残る数はなんですか?」と出題すると、答え合わせが一気に簡単になりました。

左の問題で言えば、最後に残るのは5です。下から2番目、右から2番目の5です。
有難いのは、残った数の位置も言うと、1年生で習う「何番目」の学習にも役立つ学習にもつながることでした。

10の合成は、日本の算数がかなり力を入れいてるとこです。ここが肝です!と気が付いた先輩方や学者の先生方に感謝ですね。

下の本にもたくさんの面白い算数が載っています。この夏、ぜひ、読んでいただけたらと願っています。