【横山験也のちょっと一休み】№.3677
山口の藤本浩行先生から、嬉しいメールが届きました。
左の本が出版されたとき、藤本先生はすぐに手に取って下さり、この中の「神が降臨するひき算」などを、夏休み前の子ども達に授業されていました。
先生が計算の答えをズバリと当てる神業に、子ども達はびっくり仰天。どうして、答えがあてられるのか、熱心に考えていたと、当時、メールをいただきました。
そうして、昨日、4年生の小数のひき算でも「神が降臨するひき算」を実践されたとのメールが届きました。
手順も書いてありました。
①1~9までの数字から3つの数字を選ぶ。同じ数字は使わない。
②百の位と一の位の数字を入れ替える。
③大きな数から小さな数を引く。
④ここで、小数点をつけました。
(例)5.73
3.75
5.73ー3.75=1.98
子ども達はそれぞれ違う数でひき算をしています。
ですから、答えも各人各様です。
そんな中、一人の子を指名し、「一の位の答えだけを教えてください」と尋ね、その数を聞いて、すかさず藤本先生がズバリと答えを言い当てます。
子ども達には、完全に神業と映ります。
藤本先生がすごいのは、一人一人の子に対応したことです。
子ども達の中には計算ミスをしているもいます。
そういう子にも一の位の数を聞いて、答えを言い当てるのですが、子どもの方が「あれっ?」となります。ハッとして、自分が計算ミスをしていると分かります。計算ミスをした子が自分で気が付き、計算をやり直します。
心温まりますね。
授業後も、どうして先生は答えを当てられたのかと、話し合っている子があちこちにいたそうです。
メールを読んで、藤本先生は「神が降臨するひき算」の名人先生と思えてきました。嬉しいです!
藤本先生は、今、初任者指導を担当されています。この授業を展開したとき、初任の先生が参観していました。
「子どもが楽しそうに、本気になって考えていました。」
初任の先生もいい感想を言っていますね。きっと、この初任の先生の教師人生のどこかで、神が降臨すると思います。
頂いたメールには、地元に「こども食堂」を立ち上げたとも書かれていました。
子ども達のために、人生を切り開いていますね。
素晴らしい先生です。
下の3冊の本、面白いですよ!