横山験也のちょっと一休み】№.3692
新しい素数が発見されましたね。詳しくは<こちら>を!
世界最大の素数とのことです。
その素数は「4,102万4,320桁」もあります。
小学校は億の位までの学習ですので、最大でも16桁です。「大きな数」と表現されることもありますが、この素数の桁数を見ると、ほんの入り口と感じられます。
大きい小さいは何と比較するしての言葉ですので、以前に習った数に比べたら大きい数となりますが、この素数と比べると、うんと小さな数となりますね。
発見された素数はどんな数かと言うと、「2^82589933-1」です。
「2の82589933乗から1を引いた数」です。
そう記事に書いてあるのですが、どういう数の並びなのかは全くわかりません。
その数の並びが分かったとして、1秒に1桁(1字)ずつ、昼夜を問わず書いていっても、「4,102万4,320桁」もあるので、475日もかかります。1年と4か月ぐらい、寝ずに書き続けることになります。
恐ろしく長~~い数だと分かります。
私の理解をはるかに超える数ですが、素数の発見と言うことで、嬉しいものを感じます。
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この素数ですが、約数を教える時に関係している数です。1と自分自身の数だけを約数に持つ数が素数なのです。2、3、5、7,11・・・と続きます。
素数は自然数の仲間なのですが、1は入りません。
なぜ、1を素数に入れないのか。エラトステネスの篩の考え方で1の倍数を消していったら、全部の自然数が消えてしまうからです。
そういう理由で十分だと思っていたら、偶然、今日開いていた『算数の文化史』(イー・ヤー・デップマン著、現代工学社)に面白いことが書いてありました。
オイラーの言葉です。
「1はあらゆる整数の先頭にあるので、素数でも合成数でもない」
この場合の整数は自然数の意味ですね。
また、この本には常識的な考え方として、
「素数Pの約数の合計は1+Pとなる」
とも書かれています。
1の約数は1だけなので、Pとなってしまい、他のすべての素数とは異なっています。だから、1は素数には入れないのです。
偶然、素数の箇所を読んでいたら、素数のニュースが飛び込み、今日はいい日です。
素数の話は載っていませんが、下の3部作は私の書いた楽しい算数教育の本です。