横山験也のちょっと一休み】№.3697

2年生のかけ算九九。
昔から楽しまれていたのが「語呂合わせ」です。

Q:イチゴを食べました。何個食べましたか。
A:イチゴだから、1×5。だから、5個!

とまあ、ダジャレを使った九九の遊びです。
ベテランの男先生がこれを実践しても、相手は2年生です。
決して、「おやじギャグ!」とは言いません。ですので、安心して楽しく取り組めます。

簡単にパッと思いつく九九もあれば、あれこれ考えても語呂が合わない九九もあります。
7×8は「しちは」です。これは難しいです。
8×6は「はちろく」です。蜂が六匹と言ってしまいそうです。これも難しいです。

こういう間違えやすい九九が、うまいことジャストミートしないのが語呂合わせの難点となっています。
しかしながら、難点があると、それを回避するひねり技が出てきます。

Q:「しちは」という名前の猫がいます。「しちは」は何回ニャーと言ったでしょう。

とまあ、こんな具合に名前に仕立て上げると成立します。

この手を子ども達に紹介して、これを使って苦手九九で問題を作ってもらいます。
一番の苦手九九を1つピックアップしてもらい、それを何かの名前にします。自分の大好きな動物にする子もいれば、ロボットの名前にする子もいて楽しいです。そうして、何をしたのか考えてもらうと、問題が完成します。

作ったら、紙に書いて机に貼ったり、掲示板に貼ったりして、みんなで苦手九九を克服する方向に持って行くのもナイスな指導となりますね。

下の本には、この話は載っていませんが、楽しい算数のアイディア教材がたくさん載っています。