【横山験也のちょっと一休み】№.2755

人数を数える時、「ひとり、ふたり、さんにん、よにん・・・」と数えています。ちょっと気になるのは、単位です。
漢字で書くと一人、二人、三人、四人と、単位はすべて「人」とります。
それを読むと、「にん」と読むのは3人以降で、1人、2人は「にん」とは異なる単位で言っているように感じられます。

日本書紀(岩波文庫)を読むと、多くの漢字にルビが振ってあり、昔の読み方を知ることができます。

「人」を単位として記している所を抜き出してみます。

一人 ひとり
二人 ふたり
三人 みたり
四人 よたり
十人 とたり
三十人 みそたり

 古来の人数の単位の呼び方は「たり」だったのですね。
すると気になるのは、「ひとり」です。「たり」になっていません。
全文全訳古語辞典で調べてみたら、「一(ひと)」に人数を表す接尾語「たり」がついたもの」が「ひとり」の意味として載っていました。
「ひとたり」が略されて「ひとり」となったのですね。

『「夢中で算数」をつくる教材アイディア集』の発売は今月の26日です。
とても楽しみです!!

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