【横山験也のちょっと一休み】№.3654

6年生で「比例」を学習します。xとyがあって、一方が2倍3倍となると、もう一方も2倍3倍になる関係の学習です。
比例では、比例の式と比例のグラフも学びます。
そのグラフの学習時に、ご覧のような用紙を配ると、子ども達は「おおっ!」と思ってくれます。

わかりずらいですが、交点の上に載っているのはネコの写真です。
そうして、「いっぺんに2匹ゲットできる比例のグラフを見つけましょう」と出題すると、結構燃えて挑戦してくれます。

この出題をしたとき、子ども達がどんな風にして2匹ゲットの直線を見つけるかと、その探し方に注目してみると楽しいです。

普通は目で追いかけて考えるのですが、オッと思った子が登場したことがありました。
その子は、原点(0)の所に鉛筆のお尻を当てて、そこを中心にして鉛筆を回転運動させて見つけていたのです。
ちょうど、船や飛行機に設置されているレーダーのように鉛筆を使っていました。

比例グラフには3つの特徴があります。
1、0の点を通る
2、直線である
3、右上がりである
この3つともが、鉛筆レーダーには内包されています。

こういうハッとするやり方をする子がいない場合は、先生が黒板でやって見せるのも楽しいです。
おもむろに細長い棒を取り出し、「先生は、レーダーを使います!」と言って、「ぴーーーーっ」などと効果音を出しつつやって見せると、「さすが、先生!」となります。

この2匹ゲットは載っていませんが、下の3冊には、算数の楽しいアイディア教材が満載されています。夏休みにでも、ぜひ、お読みいただけたらと思います。