神戸へ行ってきました。
到着して,ソフトが画面に映るかチェックしていたとき,ワイアレスマウスのUSBジャックを家に置き忘れていることに気がつきました。「マウスパッドでやるか」と思っていたら,関田先生が機転を利かせて,近所の量販店に買い込みに走ってくれました。
とても有り難かったです。
おかげで,快調にソフトを使って作法と算数の話しをすることができました。

b8650作法の話しは,その最も重要な姿勢の話しから始まりました。
「正しい椅子の座り方」です。

椅子の座り方には,本来,正しいも不正もありません。好きなように座って良いのです。
でも,椅子が日本の生活習慣に入り込んで来ると,状況が少しずつ変わってきます。「みっともない座り方」や「見事な座り方」を自然と感じてしまうからです。
そんなお国柄があるので,椅子への腰のかけ方にも,こういう姿勢が正しい姿ですと,定めるに至りました。それを記したのが『小学校作法教授要項』です。明治末期に文部省が発表した日本初の日常生活用の作法の指導要領です。これが,現在の日常作法の大元になっています。

その正しい椅子の座り方ですが,これがなかなか奥が深く,一つ一つ知っていくと,「なるほど!」と思うことの連続となります。

私の出番が終わり,一番後ろの席で次の講座を拝聴していたのですが,良い姿勢をし続けている先生が目にとまりました。
その時,フッと思い出したのが,「教訓俗を正す」です。
礼や作法を教わると,それまで何とも思わなかったことが,自分の中で実は今一歩の状態だったと思うようになります。そして,それを正そうとし始めます。
良い姿勢を続けていた先生は,自分の中に「姿勢の礼」を備え始めたのです。
美しいと感じる光景です。