【横山験也のちょっと一休み】№.3718
前回、「三角魔方陣」の話を書きました。<こちら>です。
すると、それを読んでくれた佐々木智光先生が、アプリ化してくれました。
紙で取り組むのも楽しいですし、アプリで取り組むのも楽しいですね。
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さて、この三角魔方陣なのですが、上の画像の底辺は「3と5と6を足す」となります。これをどのように式として表現するか、そこを考えてみるのも楽しいです。
小学校では、「3と5を足す」場合を「3+5」と書くように教わります。しっかり教わった後、では、「3と5と6を足します。どう書いたらいいでしょう」と問われたら、どう考えるでしょうか。すでに、知っている子が「3+5+6」と書くんだよと答えてきそうです。
でも、「3+5+6」は3と5を足して、そこに6を足すという意味になり、「3と5と6を足す」という状態を示すには無理があるように思えてきます。
より正確に「3と5と6を足す」を表現するには、下の形になるでしょうね。
これなら、3と5と6の間に、優先的に計算する順位性が生じません。「+」という記号に対して3つの数字が対等に位置しています。算数の持つ平等性的な性格からも、この方が自然と感じます。
しかし、そのようになりませんでした。何かしらの不都合があるからです。そんなことも考えてみるのも算数ファンの楽しみとなります。
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下の3冊は私の書いた本です。算数の楽しい教材がたくさん紹介されています。