【横山験也のちょっと一休み】№.3442

机の上の雑然とした部分の下に文庫本があったので、何かなと手にしたら、『雲萍雑志』でした。
「うんぴょう ざっし」と読みます。
江戸時代の処世話が載っている本で、なかなかの味わいをしています。

久しぶりに手にしたので、ほんの少し読んでみたら、「一言をもって知とし、一言をもって不知とする」という、どこかで読んだ覚えのあるちょっと有名なフレーズがあったので、出どころをネットで調べてみました。
すると、「論語」と出ていたので、すぐにジャパンナレッジを開き、新釈漢文大系で検索をしました。検索語は「一言」。全文検索で61件ヒット。その中から論語を目ざしてスクロール。しんがりの61番目に出てきました。
クリックして中を開くと、該当箇所のページが出てきます。

新釈漢文大系の『論語』の該当ページがそのまま出ているので、それを読めばいいのですが、どうしても線を引きたいので、本棚から『論語』をとり出し、該当ページを開いて、「一言をもって知とし、一言をもって不知とする」の前後を読みました。

ここまでがあっと言う間です。
これまでは、「子張第十九」と章の名前をたよりに、その章の漢文または読み下し文から「一言」と書いてあるところを探していました。結構、根気のいる作業でした。楽しいので苦にはなりませんが。
それが検索→クリックでサクッと出てきます!「爆速」です!

これだけ簡単に調べられると、この先、どういう現象が起こるか予想がつきます。まだ持っていない大系のページを調べ、グッときたら購入、別の巻でまたグッときたら購入。そうして、2Bのシャープペンで線を引いたり、丸く囲ったりして大系の本と戯れて楽しむ自分が見えてきます。

爆速の感は全くありませんが、下の二冊は面白い算数の本です。算数を教える事のある皆さんにお薦めです。
「夢中で算数」のシリーズ第3弾は、来年の春を予定しています。
あの、「神が降臨するひき算」も掲載されるので、楽しみ度が高いです!!


関連記事: