【横山験也のちょっと一休み】№.3142
姿勢の話です。
フッと思ったときに、「姿勢がいいね」と言うと、言われた子はどうなるでしょう。
真面目な顔になる子もいます。
胸を張る子もいます。
言われた子はどの子も、どことなく嬉しそうな雰囲気になっています。
教室に入って、席に座っている子どもたちを見ると、姿勢の良い子と、そうでない子が見えて来ます。
そうでない子がいても、気にせず、「みんな、姿勢がいいね」と笑顔でいうと、子どもたちの姿はグッとよくなります。
もちろん、長続きがしない子がほとんどです。
別の話題になると、次第にいつも通りの姿になります。
それでも、「姿勢がいいね」と時折り言っていると、この言葉を受け入れる子どもたちの心中に、「真面目」「正しい」という心が育ってきます。
折りに触れて言っていると、それが根気とつながり、「根が真面目」「根が正しい」というとても深い所へ心が育っていきます。
道徳の授業が好きで、道徳の授業を少し専門的に行っている先生は、きっと、「姿勢がいいね」と少し多めに言っていると思います。
子どもたちに「姿勢がいいね」と言う先生は、自分自身の姿勢もできるだけ良くしようとしています。
自分の姿勢が、いつもズルッとしている先生は、ズルッとしていても問題が無いので、「姿勢なんか」ととらえがちになります。
そこを、ちょっと自制するように自分の姿勢をよくし始めると、「姿勢がいいね」という言葉が思わず出てしまう現象も起こります。
姿勢を良くして
できるだけ姿勢を良くして
気がついたら,姿勢を良くして
私は時々、こんなことを自分に言っています。
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姿勢の話は書いてありませんが、この『道徳読み』は良いです。
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