「兵法」ですから,戦って相手をやっつけることがきっちり書いてある本と思えてきます。
孫子を読んだことのある人は,皆さん知っているように,最高の戦い方は,「戦わずして勝つ」ことと説いているのが孫子です。
戦わないのです。
それでいて,戦わなければならない相手より優位に立つのです。
なぜ,そうするのか。
また,そうするには,どうしたらいいのか。
あれこれ,書いてあります。
学級経営では,子ども達と戦うことは基本的にありえません。
同じ方向に向かって歩んでいく師と弟だからです。
ただ,ちょっとしたボタンの掛け違いで,妙な感じになっていくことはあります。
そんなときに備えて,日頃から戦わなくてすむ方策を実践しているのが,腕の良い先生です。
原理的には,基本は言葉遣いや道具の扱いといった行儀作法の指導です。ここを毎日意図的に,自然体になるように導くと,安定します。
そんなことを思いながら,ページをめくりましたが,電車の中がぽかぽかでうつらうつらしてしまいました。
戦う気分とは縁遠い場所では読まない方が良いのかもしれません。
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