二宮神社の屋根です。
国語の教科書の説明文のような「これは,屋根です。屋根の上には棒のような珍しい物が飾れています。これは,何の屋根でしょう。」と,問いかけるまでもなく,神社の屋根だと分かります。
丸太のような形をしている棒を鰹木と言い,板状のものを千木といいます。
こういう「いかにもそれらしい」という姿,私は良いものだと思っています。
二宮神社を参拝した日,セミナーに参加した皆さんと道を歩いていました。
途中で,自転車をひいているおじいさんから,「どこから来たのですか」と声をかけられました。それに応えていると,おじいさんは「先生方ですか?」と尋ねてきました。
私達は先生らしく見えたのです。
大方の男性は土曜日ですがネクタイをしていました。その上,あちこちを見聞するように歩いていました。
こうしたことが,他の人の目から見て,先生らしく見えたのでしょう。
ほんのりとした心地よさを感じました。
しめ縄も実に良かったです。
これより先は神様のおられる神聖な世界です。私達のいる世界との境目を表してます。結界です。
このしめ縄は,日本書紀に出てきます。神代上。
天照大神が天の岩戸に隠れ,みんなでお祭り騒ぎをし,ちょっと岩戸をあけたとき,手力雄神(たちからをのかみ)が手をとって引き出しました。その後,中臣神(なかとみのかみ)・忌部神(いみべのかみ)が端出之縄(しりくめなは)を界(ひきわた)しました。
しめ縄のはじまりはこの時のこととされています。
しめ縄にも長い歴史があり,それがしっかりとした姿として,現代にも続いています。
しめ縄を見ても,神社だと感じられてきます。
二宮尊徳記念館で勉強をしてきましたと御奉告させていただきました。
とても良い一日でした。
--
関連記事: