【横山験也のちょっと一休み】№.2969

そろばんについて、ちょっと気になることがあり、ネットで調べていたら、なんとまあ、5珠が3つもあるそろばんが中国にあったそうで、しばし考えてしまいました。

その名は「梁上三珠算盤」です。
梁(はり)と言うのは、5珠と1珠の境目の横棒のことです。
その梁の上に3つ珠がある算盤(そろばん)と言うこと意味です。

中国のソロバンとのことですから、珠は丸っこくなります。

この算盤、実際にどう使うのかは全く分かりませんが、数を考える方法が多様に出てくるので、算数の初歩には案外いけるのではないかと思えています。

例えば、6+6をこの梁上三珠算盤で考えると、1本の桁の所だけで考えることができます。
6+6は、非常に簡単になります。
5珠1個と1珠1個をパチッと寄せて、また、同じことをするだけです。
繰り上がりを考える必要がありません。
その結果、5が2個と、1が2個となるわけです。

さらに、6+6+6も1本の桁の所だけで考えることができます。
こちらも繰り上がりを考える必要が無く、5が3個と、1が3個となります。

そうして、5珠3個が下に降りていたら、おもむろに、一の位の5珠2個を十の位の1珠1個と両替の感覚で交換できます。
すると、6+6+6は、十が1個と、5が1個と、1が3個となるわけです。

日本でも5珠が2つある算盤が昔使われていました。
「多面的に考える算数」には、5珠が2つ、3つある算盤を使ってみるのも面白いのではないかと、ふと思いました。

それはともかくとして、「梁上三珠算盤」があったということを知ったことが一つの嬉しさになりました。
ヤフオクで偶然見付けることができたら、ちょいと入札してみたいと思います。

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