『続日本紀』を読んでいます。
日本書紀の続編の正史です。
日本書紀も面白いですが,これも思っていた以上に面白いです。
まず,グッと来たのは博打はダメだったということです。
「博打や賭けごとをして,遊び暮らしている者を取り締まった。」
いわゆる遊び人は昔もダメだったのです。生活を崩すこともありますが,生産をしないでも過ごせることに甘んじるその精神の堕落が,世の中に悪影響を及ぼしていたのだろうと思います。
唐の人が見た日本人観も出ていました。
「唐人がわが使者に言うには『しばしば聞いたことだが,海の東に大倭国があり,君子国ともいい,人民は豊かで楽しんでおり,礼儀もよく行われているという。今,使者をみると,身じまいも大へん清らかである。本当に聞いていた通りである』」
魏志倭人伝にも,穏和で争いを好まず,礼儀正しい事が記されています。
相手を思いやる心,目上を大切にする心といった,日本人にとってはごく当たり前のことが珍しいのかもしれません。敬語と礼儀作法が高い水準で保たれているのは,国の大きな顛覆が無かったからだと思います。それが何よりありがたいと思います。
その礼についても,詔が下されたことが記されていました。
「そもそも礼というものは,天地の正しい法であり,人間の生活の手本である。道徳や仁義も礼によって初めて広まり,教訓や正しい風俗も礼がそなわることによって成就する。」
これは,まさに儒教です。仏教が広まっていた時代ですが,儒教を捨てずに仏教を吸収しようとしています。優れた新しい文化をこれまでの文化の中に上手に取り込んでいく日本人。たいしたものです。
途中まで読み進めて,どうしても,気になる言葉と遭遇しました。
今読んでいる本は現代語訳ですので,実際にどういう言葉で記されていたかは,よく分かりません。読み下し文が載っている本でその言葉を確認したいので,それを注文しました。
--
中学2年の「一次関数とグラフ」のソフトを作りたいと思っています。比例を習った子が見たら,ナルホドと思えるぐらいのソフトになればと思っています。