【横山験也のちょっと一休み】№.3736

明石要一先生のSG会に参加しました。
目を見張るレポートが2本。
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・「道徳」授業で人間を「よく」できるか  諸野脇氏
・規律ある集団をつくる大原則~進化心理学をベースとした集団教育その2~  小川氏
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両レポートとも、進化心理学からの内容です。

諸野脇氏は「人間には自分と違う他者を警戒する傾向がある」と進化心理学の一節を紹介しています。こういう記述は、非常に助かります。たくさんある進化心理学の内容から諸野脇氏のフィルターを通った一節なので、価値が高いです。また、私が読んできた本にも書いてあったような言葉なので、それの再認識もできた気持ちになります。

こういう生まれながらにして持っている性質が人間にはあります。昔風の言葉で言えば「天性」といわれるものです。「生まれつき持っている能力」です。
「自分と違う他者を警戒する」能力を、そもそも備えているということを知ることで、ならば、どうしたらいいのかと頭が働きます。

小川氏は「集団への愛着」を記しています。こちらもありがたい情報です。集団組織の小川氏の優れた見解から出てきているからです。

・諸野脇氏の「人間には自分と違う他者を警戒する傾向がある」
・小川氏の「集団への愛着」

この2か所は、学級づくりの土台をどう考えるかを検討するときに重要な要素となります。言葉を換えれば、<われわれ>をどう作るかです。
そう思った瞬間、新年度の始業式の日に子ども達を校庭の築山に連れて行き、その上に全員で乗り、先生と一緒に「〇年〇組がんばります!」と連呼したことを思い出しました。
あまり深く考えずに実践したことですが、今思うと理にかなっていたと感じます。