【横山験也のちょっと一休み】№.2264
■1年生向け誤答への対応■
これも昔の本から学んだ話です。
どの本だったか、もうすっかりわからなくなっています。
赤い花が3つ。白い花が4つ。
合わせていくつ?
こういうような問題があったとして、
3+4= まではしっかり書けたとします。
計算した結果、
3+4=8 としてしまったり、
3+4=6 としてしまった子がいたとします。
普通の先生は、「違います」と間違っていることをきちんと指摘します。
子供は指摘されて、アッと思って再度計算して、7だったと計算を正します。
これでOKです。
ところが、読んだ本には次のように書いてありました。
3+4=8 としてしまった子へ。
「よくばっちゃたね」
3+4=6 としてしまった子へ。
「遠慮しちゃったね」
道徳的な香りがしてきて、なんだかいい感じです。
特に、6とした子に、「遠慮しちゃったね」という言葉は、スッとは思いつきません。
「損しちゃったね」という言葉なら出てきそうです。
損得という利益不利益の言葉をかけるか、
自分を控えめにするという道徳的言葉をかけるか。
わずかなところですが、違いは大きいと感じます。
「まいったなぁ」というのが私の感想です。
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