「説得力は,話の技術だけの問題ではなく,教師の生き方,人間性の問題である」
これが,「はじめに」に書かれています。
平先生は愛知の先生です。
説得力を高めようと,東京にある話力総合研究所に20年以上も通われ,そこから得た結論から導き出された説得力がこの本に書かれています。
第一章 人を育てる仕事に就いたのだ
1 教師の基本は「与える」精神にあり
2 まず「受け止める」器の大きさが必要なのだ
3 こだわりの学級経営は意外と弱い
4 アドバイスほど安易なものはない
5 土台づくりはスキマ時間に
第二章 つまるところ説得力勝負だ
第三章 人間としての幅と深み
第四章 見た目も磨かねばならない
第五章 「手っ取り早く」はあり得ない
読み進めつつ,いろいろな先生のお顔が浮かんできました。
ああ,宇佐美先生のようだ。
これは,野口先生のようだ。
身近な先生では,やっぱり城ヶ崎先生が浮かんできました。
不登校児の担当をして以来,人が変わったように自己啓発を続けてきたからです。
2年ほど前でしょうか。
平先生と久しぶりの再会をしました。
終始にこやかで,教育の話しに花を咲かせました。
歓談しつつ,伝わってきたのは器がちょっと違うなという感触です。
年明けの1月,また,お会いできるのでそれが今から楽しみです。
「人を育てる」立場の人には,ぜひ読んでいただきたい一冊です。