【横山験也のちょっと一休み】№.2906

古川先生が運営しているメーリングリスト「教材・授業開発研究所メーリングリスト」に、新しく発売になった『新版 理科実験の教科書3年』の話題が流れてきました。

送信してくれたのは高本英樹先生です。引用します。

この本の売りは、資料がオールカラーの写真であること。
実際の実験の様子をすべてカラー写真で撮って、それを掲載していますので、現行の教科書よりもよく分かります。
また、執筆者全員が、何度も実験し、成功率の高いものを収めているので、授業者にとっては、かなり役立つと思います。
私の実践などは、たいしたものではありませんが、周りの先生方の実践は、本当にすごいです!
是非、お手に取っていただきたいと思います。
もし、職場に理科専科や、理科で悩んでいる先生方がいらっしゃいましたら、お薦めください。

高本先生は学級の立て直しの名人で、水泳指導も非常に卓越しています。
その高本先生がこの本の植物の章でたくさんご執筆くださいました。
理科も好きだったのですが、算数国語ほどには力が及ばずにいた私にとって、目からうろこだった論述がありました。
「ホウセンカのタネまき」の「やってはいけな い」コーナーです。
鉢いっぱいに土をいれてはいけない理由が記されていました。

情けない話なのですが、教科書などを見て、8分目ぐらいに土が入っているから、そのようにするものだと思っていました。
ところが、高本先生は、その訳をきちんと記してくれていました。
水やりの際に、水があふれて、タネや土が流れ出てしまいます。」(p35)
言われてみれば、その通りとすぐにわかりますが、私はこの本を読むまで、ずっと知らないままでした。
もし、小学校の先生になったころ、高本先生の御論文を先に読むことができていたら、「種が可哀そうだよね」「可哀そうなことはしたくないよね」と、種の命を大切にする指導をできたものを・・・と少々悔やみました。

理科をもう少し学びたい先生、ぜひ、この本を御覧になってください。

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