【横山験也のちょっと一休み】№.3722
年齢を直接聞かず、間接的に聞いてピタリと当てる遊びがあります。
私の知る限りでは、どれもこれも「算数術」という感じの作りになっています。年齢を当てるのですから、算数を使わないとできません。当たり前のことですね。
その「年齢当て算数術」から1つ「9の段」をご紹介します。
まず、やり方をお話します。
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① かけ算九九の「9の段」の中から、自分の好きな答えを1つ選んでもらいます。(仮に、9×6=54としましょう)
② 54を10倍します。(540)
③ 540に年齢を足してもらいます。(38才なら、578)
④ 最後に、③の数を言ってもらいます。
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これで相手の年齢が分かります。
さて、問題はここからです。どうして、578から38才とわかるのでしょう。
この年齢当ての算数術は、「9の段、10倍、年齢を足す」の計算をしてもらうだけなので、計算だけでしたら3年生からしっかりできます。
ですので、先生がピタリとあてて、先生凄~い!となるのを楽しむことができます。わけを考える子が出てきても、わけがわからないとなります。が、考えたことが立派なのです。
もう少し学年が進み、高学年になると約分を学びます。どうしても付きまとうのが2つの数が両方とも2で割れるかとか、3で割れるかと考えることです。
その時の目の付けどころが決まっています。
2で割れるかどうか:一の位が偶数
3で割れるかどうか:数の合計が3の倍数になっている
この目の付け所の9が今回の算数術に使われています。
9で割れるかどうか:数の合計が9の倍数になっている
ここから考えていくと、高学年の子の中には「わかった!」と声を上げる子が出てくるでしょうね。
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下の本は私が書いた算数の本です。楽しいアイディア教材がたくさん載っています。
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