城ヶ崎先生,佐々木先生。いつもの二人に加え,今回は筑波大付属小の中田先生と,私立の小学校の押田先生が参加。中田先生も押田先生も算数の先生なので,多いに盛り上がりました。
今回は,城ヶ崎先生がノートパソコンを持ってきてくれたので,新作の6年の体積のソフトを2本披露しました。といっても,1本はまだつくり途中です。
1本目は,すでに5年生でつくったソフトに似たソフトなので,新しさが特にありません。
2本目のソフトは,ちょっと画期的なソフトになっています。ソフト自体が画期的というより,その考え方がちょっと良い感じという所です。
中身は,「角柱の体積の求め方を考える」ソフトです。
このソフトには,直方体と三角柱の図と,計算式が出ます。
重要になってくるのは,2つの計算式の方です。
図形と式を連動して見ることができるように設計していますが,これは,関心を式に向けるための装置です。
式に意識が向いてから,「両方の式に共通する計算法」を見い出すように促すことです。
この状態になれば,子ども達に公式を考える思考「公式化思考」に頭を集中させることができます。
このような話しをしていた時に,城ヶ崎先生が「ブラックホール」と「ビッグバン」を口にしたので,話はタイミング良くそっちに飛びました。この公式化場面は,「ブラックホール型」の場面です。
算数のブラックホールには巨大なのが3つあります。それについては,次回のチーム算数でお話ししたいと思います。
佐々木先生のアドベンチャー学習ゲームに算数ソフトを加えた実践。これは面白かったです。プリントには文章がかなり書いてあり,楽しみながら読書もできる面白仕掛けです。また,プリントには算数的配慮が随所にあり,佐々木先生の力量を感じました。とても良かったです。
城ヶ崎先生から,比喩の話しがでました。
今回は子ども達に比喩を考えさせる話しだったので,私からは「形に落とし込む」ようにと話しました。
古武道をやっている城ヶ崎先生には多くの説明が入りません。それが有り難いです。
会の最後に,福分堂の村岡さんからいただいた古書を1つお見せしました。
「墨塗り教科書」です。歴史を証言している本なので,みんな楽しみながらページをめくりました。楽しんで笑っているのですが,頭・心に何かしらの真剣さを感じる一時でした。
こういう雰囲気が私には「本物の学習」と感じられてきます。
「質が高く」,それでいて「ユーモアを内包している」教材は,こういう場面をつくってくれます。
算数ソフトもその一つです。
次回は,墨塗りしていない教科書と,墨塗り教科書とを見比べる企画になる予定です。
そうして,その次の回は,また面白い物を持っていきます。
初めて参加した中田先生も押田先生も楽しんでくれたようで,良かったです。
次回は何時になるのか,風まかせですが,楽しみです。