先日,「朋友」のことを書きました。
「朋」も「友」もどちらも友達のことなのですが,「朋」は師匠が同じ場合で,「友」は同志という意味を,大昔は持っていました。
今は,そう言う使い分けをしていませんので,仲の良い人のことを友達と呼んでいます。
特に親しくしている人のことを親友と言いますが,中には親友中の親友を,真友などと造語で語る人もいます。

b7467その「友」なのですが,この漢字の音読みは「ユウ」,訓読みは「とも」となっていますが,訓読みがまだ他にもあるのです。
「したしむ」と「たすける」です。

この訓読みを知ると,友というのは親しいだけでなく,助けたり助けられたりする存在なのだと気づかされます。

昔,テレビで「俺たちの旅」という青春ドラマをやっていました。
この番組の歌の一節。
「また会う約束などすることもなく,それじゃあ,またな と別れるときの お前がいい」
わたしはこの一節が大好きで,今も友達との別れ際は,「またな」と言いたくなり,そういえる相手が友なんだと思っています。
「また,会おうぜ」「また,会いたいね」「また,会いましょう」と思う相手,それこそが親しく助け合える相手なのです。友達なのです。

b7468長いこと,この歌を口ずさんでいると,小学校の先生はそれなりにひらめきます。
「友は又ナ(またな)でできている」と。
作詞をした小椋佳を,たいした人物だと思ったものでした。
--
関連記事:

投稿が見つかりません。