今日は、嬉しい日です。
宇佐美先生の『議論を逃げるな――教育とは日本語――』の発売日です。
と、のんきなことを思っていると、この本にばっさり斬られそうです。
何しろ、「序」の書き出しからして驚かされます。
「この『序』の部分では、なるべく読者が刺激され、怒り、不快になるようなことを書く。いわば、けんかをしかけるのである。」
人並み程度に本を読んできましたが、こういう書き出しの本は記憶にないです。
この本の帯に、「日本語 この論理的な言語で論じ戦い抜くのだ。」とあります。
仕事でアフリカへ行っているので、アフリカの言語についても、それなりに情報が入ってきています。
日本に日本語があるように、アフリカ諸国にも現地語があります。
ルワンダならキニヤルワンダ語です。
母国語があるのですが、母国語で学習するのは3年生までとなっています。
その先は英語やフランス語です。
植民地時代が長かったと言うこともあるのかも知れませんが、学術用語などを言い表す言葉が、現地語に無いからだと聞いています。
現地語が学術用語を吸収できなかったのでしょう。
悲しいかな、高度な学習は母国語ではできないのが、アフリカ諸国の現実なのです。
ところが、日本は日本語で高度が学問を学ぶことができます。
教壇に立つ者通しの会話や指導案・研究紀要の記述も、全部日本語でできます。
日本語は極めて力のある言葉なのです。
「日本語で論じ戦い抜くのだ。」
勉強になります。
宇佐美先生の講演会は来月11日です。
『議論を逃げるな――教育とは日本語――』刊行記念 宇佐美寛先生講演会
是非、御参加下さい。
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