本に記されている優れた教育技術や方法。
それを追試して,うまくいく先生もいれば,なぜかスベル先生もいます。こういう事は,何とはなく聞こえてきていました。しかし,たいていは,滑った先生が自分の勉強不足としてとらえ,もっと頑張らなければ・・となり,話は終わります。
これが通例と思っていましたが,医者にかようと,どうもそうでもないという思いにさせられます。先だっても,花粉症で医者に行きました。2度目なので,薬だけを出してもらえるようにお願いをし,処方箋を持って薬局へ行きました。すると,薬剤師さんが言ったのです。
「体にあった薬が見つかって,良かったですね」と。
『タイプ別上達法』はこれなんです。時代が進んだと感じています。
中を読みました。とても良いです。思っていた以上に濃い内容です。読んでいて「中身が薄いなぁ」と感じる本もあります。薄くても,その薄さがフィットする先生もいるので,中身が薄いからダメな本ということはありません。ただ,私には合わないということです。
この『タイプ別上達法』は,私に面白いです。なんと冴えている先生だろうと感じました。具体的な指導法も役に立ちますが,「上達」についての考え方が良いです。どこまでも伸びていく,そんな姿を山田先生に感じます。
お薦めします。