【横山験也のちょっと一休み】№.2307

山中伸之先生の『所見辞典』は、本当に大人気です。
その山中先生が編集長をしている「教室コムニュース」というメルマガ。
明日発行されますが、ここに載っている山中論文、実に冴えています。とっている先生、明日の号はお読みくださいね。

■北海道で山田洋一先生とも!■
来月早々に北海道へ行きます。
夕方の便でフライトしますので、三宅先生との合流は夜の8時頃でしょうか。

そんな風に思っていたら、山田洋一先生とも合流できることになりました。
山田先生とは久しぶりなので、山田先生が今考えていることなどあれこれお話を聞いてみたいですね。
楽しみが倍になりました。

今日もルワンダの算数の教科書を見ていました。

小数の掛け算。
小数の割り算。

共に、面白いですよ。
日本とは計算の仕方が違うのです。
この違いは、かなり大きいです。

日本では小数でも整数同様に、そのまま掛け算をし、割り算をします。
そうして、小数点の処理をして、チャンチャンとなります。
ところ変わって、ルワンダではいったん分数に直してから答えを導きます。

こういう考え方の違いは、原則的にどうにもなりません。
文化の違いなのです。
ヨーロッパは「分数思考」で、
日本は「小数思考」なのです。

これらは、歴史を背負っているところです。
ですので、変えようと思っても基本的にはうまくいきません。

こういう変えようのない具体的な思考の違いを知ると、私の頭の働かせ方がガラリと変わってきます。
そうして、頭を巡らせていると、漠然としていた夢プランが急速に変わり、新たにやってみたいことが見えてきます。

「抽象的な言葉で述べるよりは、人間の具体的な行為によって示すほうが、ずっと深く切実ではっきりしている」(伊藤仁斎『論語古義』中央公論社 p79)
仁斎先生の本を出すほどではありませんが、具体が未来への思考を変えていくのだとつくづく思います。

上昇中の運気が、さらに上昇した気分になっています。