山田洋一先生の新刊『発問・説明・指示を超える 説明のルール』は,とっても良いです!
読んでいて,何度も「なるほど!」と思った本です。
説明は端的に短く。
そういわれると,そんな気がします。
でも,そうではないのです!
冷蔵庫に入っているケーキを捨てることになりました。短く伝えてみましょう。
「このショートケーキ捨ててくれる」
無駄もなく,やって欲しいことをきちんと伝えています。
これで良いように思えます。
しかし,聞いた人はどう思うでしょう。
えっ?どうして捨てるの?と思いますよね。
これを,「これ2週間も冷蔵庫に入りっぱなしだったの・・・」と,言っていれば,聞いた人も「了解!」となります。過去の経験からの実感がわき起こってくるからです。
説明のポイントは,こういうところにあるのです。
1年生が入学してきました。6年の担任であるあなたは,次のどちらの言い方が好きですか。
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A。1年生から「優しいから大好き!」と言われる6年生と,1年生がそばに一人も寄ってこない6年生がいるんです。
B。1年生には優しい言葉遣いで接するようにしましょう。親切にして上げられる子はいい子です。
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差は歴然としています。Aはなりたい自分が見えてきます。心に伝わります。
このようにAB2つの言い方を並べて,どのように説明をすると良いのか,それを紹介しているのがこの本です。
その事例数は44!
これだけの事例があると,読み通すだけでかなりの勉強になります。
自分があまりしていない納得のいく説明があることに気付かされます。
そういうところは,声に出して読んでみると,また,なるほどと感じるものが出てきます。
実に良い本です。
推薦します!