北海道の横藤雅人先生の『管理職・主任のための「かくれたカリキュラム」発見・改善ガイド』を読みました。
先生の言葉、態度、教室環境、子ども達の様子なだ、現れている現象から、そのことが、本人の意図とは関わりなく、別のことも伝えてしまっているということを分からせてくれる本です。
最初に出てくる事例を簡単に記します。
理科準備室の乱雑さを見て、「もう何年も前のものがあって、手が付けられないのさ。」と言ってしまうことがあります。
しかし、この言葉は、「誰のものか分からないものには、手や口を出すべきではない。」と言っていることになります。
こういう見方をできるようにすると、いろいろな発見ができ、そこから改善が進むというようなことが、この本に詳しく書いてあります。
嬉しいのは、そういう現象が1つ記されていて、その後、ページをめくると横藤先生の解が示されていることです。
ですので、現象を見て、ちょっとだけでも、自分だったらどう考えると、自然と頭が「かくれたカリキュラム」を考えるようになります。
そうして、自分と違う解が出ていたら、「ああ、そうか。」と勉強になります。
一粒で二度美味しい。そんな良い本です。
著者の横藤先生とは、ずいぶん長くおつきあいをさせていただいています。
太極拳を学ばれているので、体もがっしりしていて、姿勢が実に良いいです。
お話をしつつ感じることは、「品の良い先生」です。
時として、驚くような面白いことも話してくれるのですが、全体が伝えてくる雰囲気が紳士なのです。
こういう先生と一緒にいるだけで、若い先生は大きな感化を受けると思います。
横藤先生に感じる私のこの感覚も、良い意味での「かくれたカリキュラム」なのだろうと、この本を読んで思いました。
また、お会いして、話しをしたいですね。
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