日曜日、野口家への出立時刻にはまだ間があったので、少し『孔子家語』を読んでいました。
すると、「宥座の器(ゆうざのき)」の話が出てきて、おやまあと驚きました。
『荀子』に出ていることは知っていたのですが、『孔子家語』にも出てくるとは思ってもいませんでした。
そして、野口家へ。
お昼の散策で、山中先生がいつものように野口家ガイドをしてくれます。
その中に「宥座の器」もあり、なるほどと思える素晴らしい語りで聞かせてくれました。
山中先生は宥座の器の資料も用意してくれています。
それを開いたら、出典が私の読んでいた『孔子家語』だったのです。
嬉しくなりました。
こういうこともあるのだなぁと良い気分でした。
良い機会のですので、家に帰り、「宥座」を調べました。
辞書には直接は出てこないですね。
こういう時は、漢和辞典で第1漢字を調べると、案外出てくることがあります。
やってみたら、出てきました。
宥座=人君を鑑戒する。〔字通〕
「鑑戒」の意味が分かりません。調べると・・・。
鑑戒=戒めとすべき手本。また、戒めとすること。戒め。かがみ。〔日本国語大辞典〕
すると、今度は「人君」が怪しい気分になりました。
人君=人の君たるもの。君主。帝王。〔日本国語大辞典〕
だいぶ分かってきました。
上に立つ人が自分自身への戒めとして使う器ということです。
「省みる」を促す器と言えます。
良い勉強になりました。
野口家について座に座っていたら、見覚えのある先生が近づいてきました。
名古屋の佐々木直美先生です。
快活ないい感じの先生です。
すぐに、あれこれ話が始まり、特別支援校、支援級での話をたくさん聞かせてもらいました。
最後の方は、お涙を頂戴いたしました。朝から血行もよくなりました。
宴会でお名前を聞いた先生が、実は昔からの知り合いでした。
茨城の田上和久先生で、今は教頭先生をされています。
役所柄かとても貫禄のあり、まったくわからなくなっていました。
大変失礼なことをしたと思っています。
でも、久しぶりにお会いしての話はとっても楽しかったです。
そうして、夜も更けたころ。
松島先生と算数談義。
松島先生は算数を教えるのが好きと言う程度の先生ではありません。
話題が「緑表紙の算数は・・・」と始まります。
記憶の奥の方にあるあれこれを引っ張り出して話を聞きました。
若い先生と算数の話ができるのもありがたいことです。
8月にも流しそうめん野口塾があります。
仙台の竹川先生御一行様が参加する素麺塾です。
近くのなので少し顔を出そうと思っています。