日曜日は、今年2回目の流し素麺野口塾でした。
今回は珍しく算数の発表がありました。
発表者は、私がかなり強めに注目をしている栃木の松島宏典先生です。
なにしろ、高学年を担任しても算数の平均点は特に問題が発生しない限りほぼ100点なのです。
今回は高学年の算数パズルが紹介されていました。
面白い問題でした。
松島先生が紹介してくれた算数パズルは事例が3つほど示されているタイプでした。
この形、良いですね。
算数の授業原理のもっとも重要なところだったので、私には「んっ!」と来ました。
今回の算数パズル。
その大きな特色は、「きまり」が分かった瞬間、類例があっという間に解けるようになっているところにあります。
質が高いです。
この出題の仕方は、実はそのまま授業にも当てはまります。
幾つかの例題を示し、そこからきまりに気づかせます。
そして、パズルの時のように、「あっ、そうか!」となれば、練習問題もどんどん解けるようになってしまいます。
この良さに松島先生が気づいていること。それが実に素晴らしいことです。
ところが、普通の算数の授業では「きまりに気づく」というところが、なぜか、えっちらおっちらしています。
一つの問題を30分ぐらいかけて考えさせるので、わざときまりに気づきにくいようにしているるようにも思えます。
多分に、頭の良い子だけがついている授業となっていきます。
できの悪い子は、後から学ぶ練習問題で「こうやるの」と教わるのです。
だったら、先にやり方が見えやすい授業をしてあげればいいのにと思います。
何というか、「底辺の子も本領を発揮できる授業」。
そう言う授業が展開される時代を迎えたいですね。
松島先生は言っています。
「算数の分からない子はいない。」
「授業展開の転換が必要」
楽しみな青年です。
松島先生とは、この先もちょくちょく会うので、そのたびに算数の話をしましょうということになりました。
良いですね。
松島先生は、算数ソフトを使っています。
時には、10倍速で理解が進むことがあるそうです。
すごい先生ですね。