中嶋郁雄 著 19.6.21 発売
現在の学校で見られる児童や保護者の実態や変容、生徒指導の事例などを盛り込みながら、計画的に組織的に生徒指導を行うための解説書。
生徒指導の本質(1章)から、指導体制を確立するための手立て(2章)、集団に対する指導(4章)、個別課題への指導(6章)等網羅的に配された全章全項目において平成22年文部科学省より発行された生徒指導の基本書『生徒指導提要』を参照しつつ、実践においてはどのようにすればよいのか、著者自身の体験を基に、より具体的に活用できるように書かれています。
【もくじ】
序章 本質を理解し、効果的な指導を実現するために
1章 生徒指導とは
① 目的は子どもの自己実現(1-1 生徒指導の意義と課題)
② 全ての学習は生徒指導の場(1-2-2 教育課程における生徒指導の位置付け)
③「外圧」による指導でなく(1-3 生徒指導の前提となる発達観と指導観)
④ 質の高いクラスで強い個は育つ(1-4 集団指導・個別指導の方法原理)
⑤ 組織対応で効果を高める(1-5 生徒指導が機能する学校運営)
コラム 校則は、誰のため?
2章 指導体制を確立する
① 実効性のある体制をつくる(4-1 生徒指導体制の基本的な考え方)
② 組織的な連携で全員対応(4-2 生徒指導の組織と生徒指導主事の役割)
③ 年間計画の整備と改善(4-3 年間指導計画)
④ 情報交換とプロセスのマニュアル化(6Ⅰ-1 組織対応と関係機関との連携)
⑤ 当事者意識を高める体制づくり(4-6 全校指導体制の確立)
コラム 決断が必要な時期!?
3章 指導の前に子ども理解
① 偏見を排除し状況把握する(3-1 児童生徒理解の基本)
② 発達実態を意識する(3-2 児童期の心理と発達)
③ 新春期の感情コントロール(3-3 青年期の心理と発達)
④ 成功体験を味わわせる指導(6Ⅱ-2 発達に関する課題と対応)
⑤ 生活習慣を徹底指導する(6Ⅰ-5 基本的生活習慣の確立)
⑥ 自分で自分を守る指導(6Ⅰ-7 児童の安全に関わる問題)
コラム 体罰は教師の思い上がり
4章 集団に対する指導
① 前向きに勇気と覚悟を持って(6Ⅰ-2 生徒指導における教師の役割)
② 後ろ指を指されない誠実さで(6Ⅰ-3 守秘義務と説明責任)
③ リーダーとしての一貫性ある指導(6Ⅰ-4 学級担任・ホームルーム担任の指導)
④ 自律的な規範意識を育む(6Ⅰ-6 校内規律に関する指導の基本)
⑤ 授業の力量は生徒指導の力量(2-1 教科における生徒指導)
⑥ 道徳科を日常に生かす(2-2 道徳教育における生徒指導)?
⑦ 総合的な学習の時間を使う(2-3 総合的な学習の時間における生徒指導)
⑧ 特別活動の機会を生かす(2-4 特別活動における生徒指導)
コラム 指導は自信を持って
5章 個を救う教育相談
① 些細な変化をキャッチする(6Ⅱ-1 問題行動の早期発見と効果的な指導)
② それぞれの立場で関わる(5-1 教育相談の意義)
③ チームプレイで体制構築(5-2 教育相談体制の構築)
④ 全ての教員が適時・適切に(5-3 教育相談の進め方)
コラム 一人よがりは禁物
6章 個別課題への指導
① 薬物の恐ろしさを本気で伝える(6Ⅱ-3 喫煙、飲酒、薬物乱用)
②「手のかからない子」ほど意識して(6Ⅱ-4 少年非行)
③ 自身の行いを振り返らせる(6Ⅱ-5 暴力行為)
④「仲裁者」をつくり早期対応(6Ⅱ-6 いじめ)
⑤ 結果の重大性を叩き込む(6Ⅱ-7 インターネット・携帯電話にかかわる課題)
⑥ 学校生活の充実で性への関心を相対的に下げる(6Ⅱ-8 性に関する課題)
⑦ 自殺を対岸の火事と思わない(6Ⅱ-9 命の教育と自殺の防止)
⑧ 表情、態度、身なり、身体の注意深い観察を(6Ⅱ-10 児童虐待)
⑨ 帰宅時刻と放課後の動向を把握する(6Ⅱ-11節 家出)
⑩ 保護者を学校好きにする(6Ⅱ-12 不登校)
コラム 親と共に考える
7章 連携・研修
① 様々な情報源を確保する(3-4 児童生徒理解の資料とその収集)
② 具体的で実効性ある研修を(4-4 生徒指導のための職員の研修)
③ いざという時に役立つ資料活用(4-5 資料の保管・活用と指導要録)
④ 評価基準は児童の変容(4-7 生徒指導の評価と改善)
⑤ 専門機関活用の必要性と効果(5-4 スクールカウンセラー、専門機関との連携)
コラム 地域と子どもをつなぐ学校
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